<p><strong>1ビジネスプロデューサーとは?</strong><br> 「ビジネスプロデューサー」という言葉は、私が顧問を務めるドリームインキュベータ(DI)が、2000年の創業時に社員の肩書として導入した言葉ですが、昨今の新事業創造のニーズの高まりもあって、「ビジネスプロデューサー」という言葉を使う企業・団体が増えてきました。そして最近、ウィキペディアにも「ビジネスプロデューサー」が登録されました。ビジネスプロデューサーとは、テレビや映画などのプロデューサーの概念をビジネスに導入したものです。ビジネスの構想作りから成果を出すところまで、自社のチームメンバーや外部の様々なステークホルダーをマネージしながらプロデュースする人材といえます。<br> テレビや映画などのクリエイティブな世界でプロデューサーが不可欠なのと同様、新たな事業を創造(クリエイト)する際にはビジネスプロデューサーが不可欠です。新事業創造ニーズの高まりとともに、ビジネスプロデューサー採用・育成ニーズは高まる一方です。実際に、企業の求人情報にも「ビジネスプロデューサーを求む」という言葉が見受けられるようにななってきました。<br><br><strong>2ビジネスプロデューサーが求められている理由</strong><br> ビジネスの問題が複雑かつ変化が速い現代において、多様な専門家がワンチームになり、スピーディに問題解決を実現しないと時代に取り残されてしまうリスクが高まっています。特にCOIVD-19が発生した2020年以降は、経営改革・事業改革を余儀なくされた企業も多い。新規事業開発・DX(デジタルトランスフォーメーション)推進などの言葉が、バズワード的に氾濫しているが、背景には「このままではいけない」という危機感があります。<br> 一方で、「このままではいけない。しかし、何を・どうしたら良いかわからない…」という状況に陥り、身動きが取れなくなっている企業・個人も多い。特に新規事業開発やDX推進という業務は、社内に事例やノウハウが少なく誰もが手探り状態。不安・プレッシャーも大きく、抵抗勢力との対峙も必要になります。道なき道をゆき、逆風を受けながらも自分たちが納得できる最適解を見つけだし、柔軟に修正を加えながら業務を進めることが求められます。<br> また、新規事業開発・DX推進では、経営・ビジネスコンサルタント・リサーチャー・プロダクトマネージャー・UX/UIデザイナー・ITコンサルタント・開発プロジェクトマネージャー・システムエンジニア・営業・マーケター・法務・財務・人事など、多様な専門家とのコミュニケーションが発生します。そしてこれら専門家がすべて自社の正社員ということはなく、多くの場合がパートナー企業や個人事業主とのコラボレーションになります。受託業務の場合はここに顧客や顧客のパートナー企業などが加わるため、関与者(ステークホルダー)が数十名になる事も珍しくありません。<br><br><strong>3ビジネスプロデューサーに必要な資質と技術</strong><br> 「多様性をもつチームのパフォーマンスを最大化させる」「専門家を有機的に関連づける」のように言葉で表現するのは簡単だが、実行は簡単ではありません。というか、とても難しいです。多様な専門家とつながるためには、幅が広くて深い知識や技術が必要となるからです。そして、ビジネスプロデューサーの資質・技術として最も重要なものを1つあげるとすれば、それは「両利き」であることです。</p><ul><li>論理と情理</li><li>規律と自由</li><li>頑強と柔軟</li><li>攻めと守り</li><li>情熱と冷静</li><li>変化と安定</li><li>厳しさと優しさ</li></ul><p>など</p><p> 両利きとは二律背反で両立させるのが難しい要素を状況に応じて巧みに使い分けられる事を指します。もちろん論理的であるよりも情に訴えるアプローチの方が得意、規律ある組織よりは自由な組織を好むなど得意不得意・好き嫌いはあって良いけれども、「状況に応じて使い分けられる」引き出しをもっていて欲しいです。このような説明をすると「それってどちらも中途半端という事になりませんか?」という質問が飛んで来ることもあるが、両利きというのは両方とも利き腕という事なので中途半端ではありません。どちらも、きちんと使えます。<br></p><p><br></p><p>#外国人求人<br>#外国人転職<br>#高度人材<br>#高度人材求人<br>#外国人求人サイト<br>#外国人人材<br>#外国人採用<br>#技人国<br></p>